読書メモ 食と農の進化(日経ムック)
フードテックに興味があって、読みやすそうなので読んでみようと思ったら、ムック本にしてはお高かった。
そしたらさ、会社の人がもっていたんですよ。貸してもらいました。「それ、つまんなかったよ」っていう感想とともに(笑)
日本ハムの社長や農林水産省の幹部の方々が常にアクセンチュアの社員と対談するという体裁。毎回毎回アクセンチュア社員のプロフィールが出てきて若干???←気にするな。
きっと、アクセンチュアが農林水産省のお仕事を受注しているんだろうなと思いながら読みました。(その割には「著・アクセンチュア」ではなく「監修・アクセンチュア」で笑える。)
農業や食料における、今、話題の分野や範囲がわかって、そういう意味では良かったです。
ただ、あくまでコンサル会社推しの分野がここなのかな〜と気になる。泥臭い感じがなくて。
表紙にある「持続可能性と生産性の両立へ」はもちろんサステナブルな農業や食料産業を企図してのフレーズだけど、これってもういまや、農業や食料の専売特許フレーズじゃなくなってる。
そうなると、飛躍的な技術革新が相対的に起こりづらい(稲の反収が倍になる間にパソコンの性能は何倍になるんだろう?代替肉やコウロギパウダーが出てくるまでに、どれだけ世の中が変わっていったか。)農業・食料って本当に競争劣位って思っちゃいます。
ワイン1単位作る間に、ラシャはもう何倍になっていったんだろう。
それでも、この分野を選んで、働き、才能を投じて活躍してくれてる人がいるんだよな。
感謝、って思って本を閉じました。