自分の中に何もなくて焦って泣いた子供時代の記憶。
選択できなくて、決めないといけないのだろうけれど、何もこれといった気持ちは自分の中になく、ただただそういう状況に自分が置かれているのが嫌で泣いてしまった…というのは私が4,5歳のときの記憶。
おばあちゃんが遊びに来て、おもちゃ屋さんで好きなものを買ってあげると言われて2人で行って。結局、何がほしいかわからなくてわんわんないて…おもちゃ屋さんから「おかあさーん」と電話した。(携帯なんかない時代だから、困ったおばあちゃんがおもちゃやさんに頼んで電話させてもらったんだよね、きっと。)
それで、おもちゃを買ってもらったのか、何のおもちゃを選んだのか、何も覚えていない。
きっと、何も買ってもらわなかったのだろう。
それとも、なにか買ってもらったけれど、嫌な思い出だから思い出さなくなっているのか。
もしかして、何かを買ってもらったけどケロッと忘れて遊んだのか。そっちだったらいいな、と思いながら、多分、違うだろうなと思う。
この記憶、ずっと覚えているんだよね。
今、50歳にもなるのに、似たような状況に自分を置いている。
何もこれといった気持ちはないのだけれど、なにか決めないといけないのだろうなと焦る気持ち。流石に泣いたりはしないけれど…4,5歳の子供なら泣いてしまうような不安と焦りを持ちながら毎日過ごしています。
どうにかしたいんだけど。
大人なら、「そのままでいいんじゃね?」と、達観して自分に声をかけたい気持ちもあるのだけれど。